センスとは・・デリカシー

2004年5月6日

三島由紀夫の言葉で、「センスとは相手を思いやる気持ち、すなわちこれデリカシー。」という言葉があります。
とっても深い言葉ですよね。だって、センスってはっきりとした形があるものではなくて、あくまでも感覚に頼る部分が大きいから、自分ではセンスがいいと思っていても、他人にとっては不快である場合も多々ありますし。
でもこの場合のセンスは洋服などのセンスもそうだけど、どちらかというと思想的なセンスのことを言っているような気がします。
なぜなら、デリカシーのない人が必ずしも洋服のセンスが悪いというわけではないわけですし(笑)、思想的にデリカシーのない人は往々にして、相手を思いやる気持ちがない場合が多いですから。
だからこの場合のセンスというのは、「感性」に近いもの全ての総称を指すのだと思います。
つまり、自分の感性を磨くことは、美意識をを高めることにもなりますから、結果的には、人を思いやる心ももてるようになるのではないでしょうか。
そういう意味では、センスを磨くということは、コミュニケーションをも円滑にする力があるということですね。
センスを磨くことって、一見すると自分のために行うようにみえるのですが、実は人のためにもなっているということが、この言葉のおかげで気づくことができました。さすが、背徳の美学です。

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